【必読】保護猫の里親になる前に知っておきたい7つの心構え
猫ちゃんを自宅へ迎える場合、ペットショップでの購入だけでなく、里親になる方法もあります。いろいろな事情で保護された猫ちゃんたちの里親になると、無料で譲渡が受けられるだけでなく、殺処分などから猫ちゃんを助けられるのもメリットのひとつです。猫ちゃんを助けたい気持ちから、猫を飼うなら購入ではなく里親になろうか考える人も多いでしょう。
ところが保護猫を里親として迎えるには事前準備はもちろん、里親としての心構えも必要です。ここでは、猫の里親になるための7つの心構えを紹介します。これから猫ちゃんの里親になりたいと思っている人、里親として迎えるためにどんな準備や気持ちを持っておくべきか知りたい人も、ぜひ参考にしてください。
本当に猫の里親になれますか?かなりガマンが必要です。
里親として猫ちゃんを迎えると、今までとは違った生活が待っています。里親として迎えるには時には大きなガマンも必要となるでしょう。里親になるまえに、チェックしておきたい3つのポイントを紹介します。
猫を飼いたい理由はなんですか?
猫ちゃんを飼っている家庭や猫カフェなどで猫ちゃんと触れ合い、すっかり猫の愛らしさのとりことなり「自宅でもかわいい猫ちゃんを飼いたい」と考えた人も多いでしょう。
ところが、可愛いだけでは里親はつとまりません。特に、里親として迎える猫ちゃんたちは保護猫です。かつて虐待やネグレクト、捨てられたなど辛い経験をしている猫ちゃんも多いため、人間への警戒心もとても高いでしょう。里親になるとは、二度と迎えた猫ちゃんに辛い思いをさせない、今までの辛い経験もすべて含めて愛せる大きな責任感も求められています。
猫を飼える条件は揃っていますか?
猫ちゃんは生き物ですので、飼うためにはいろいろな準備が必要です。物理的な準備のほか、経済力や同居家族の同意など、里親として必要なすべての条件を満たさなければいけません。
猫を飼うにはガマンが必要です。
猫ちゃんを里親として迎えると、生活模様ががらりと変わるでしょう。時には、猫ちゃん中心の生活となり今までやっていたことができなくなるなど、ガマンをしなければいけないことも多くなります。
次に猫ちゃんの里親として迎えるにあたって、具体的にどのような制約がでるのか、そのために対処しておくべき心構えとともに解説していきます。
猫の里親になる前に知っておきたい7つの心構えとは
生き物である猫ちゃんを里親として迎えるために知っておくべき、7つの心構えを見てみましょう。
①部屋を汚される、壊される、臭くなる
交通事故や伝染病、予期せぬ妊娠など外には猫ちゃんにとってのリスクがたくさんあります。これらのリスクから守るために、猫は室内飼いが推奨されているのです。ところが、そのまま猫ちゃんを室内で飼うと家具で爪をとがれる、あちこちにそそうをしてしまうなど部屋がめちゃくちゃになってしまうでしょう。
猫ちゃんを室内で飼うにはしつけが必要ですが、特に保護猫は警戒心が強いため、しつけもなかなかうまくいかない場合も多いです。ある程度部屋や家具を汚される、壊されるなどは覚悟したうえで、根気よくしつけを行っていかなければいけません。
②家族の理解が必要、特に小さい子どもや高齢者との共生は注意が必須
里親となった自分自身だけでなく、ほかの家族も猫ちゃんへの配慮が求められます。家族すべての同意や理解がなければ、猫ちゃんと一緒に暮らすのは難しいです。反対していたり、強い猫アレルギーがあったりする家族がいれば、一緒に生活はできません。
高齢者の中には、猫飼育に対する価値観の価値観の違いや、猫の行動への配慮が行き届かないことがあり、猫ちゃんの誤飲、脱走、事故などの原因になりやすいです。小さい子どもがいる場合遊びが行き過ぎてケガをしてしまったり、猫ちゃんのストレスになったりすることもあります。
親族に小さい子どもや高齢者がいる場合には、これらのリスク管理ができるか、本人にも理解されるかをよく考えたうえで里親になるかを決めなければいけません。
③お金が掛かる
猫ちゃんが生活するうえで必要な食費、トイレ用品、室内で遊べるグッズなども必要です。さらに予防接種や避妊手術などの医療費もかかります。
ペット保険会社の調査によると、猫の飼育にかかるのは食費や日用品のみで約5,000円、年間計算では約6万円となります。ただし、猫ちゃんが病気やケガとなった場合は医療費がかかり、年間約4万円が別途必要です。ほかにも、ペット保険料として年間約1~2万円、シッターやペットホテルを利用すれば別途1~2万円かかります。これらを合計すると、猫ちゃん1匹あたり年間最高で約16万円が必要いうことになるのです。
猫ちゃんが安心して過ごせる環境を整えられる経済力も、里親には必要になります。
④旅行に行きづらくなる
旅行や出張、帰省など長期間留守にする場合、当然猫ちゃんを自宅にそのままにはできません。ケージに入れて一緒に連れていくか、預かってくれる人やペットホテルが確保できなければ、旅行などをあきらめなければいけない場合もあるでしょう。
⑤災害時、避難の妨げになることがある
災害時、抱きかかえようとしたら逃げるなど猫ちゃんが言うことを聞かないことがあります。猫ちゃんが避難の妨げになるだけでなく、猫ちゃんと避難しようとして自分自身も避難が間に合わず、命を落とすこともあるのです。
⑥病気になる
保護猫は劣悪な環境下で生活していたことが多いため、すでに白血病やエイズなどのキャリアである可能性もあります。これらのキャリアとなると完治は難しいため、里親も一生寄り添って通院や投薬などのケアを行う必要があるのを、覚えておきましょう。そのほかの皮膚病や胃腸炎などの病気になった場合も、看病や通院が必要です。
⑦最後は必ず死ぬ
当然猫ちゃんにも寿命はあります。猫ちゃんを里親として迎えた日から、最期の日が来るのは決まっているのです。里親として、猫ちゃんが死ぬまで楽しく素敵な日を過ごせること、寿命を迎えたら葬儀などを行いきちんと最期まで見送ってあげることを覚えておきましょう。
まとめ
里親として猫ちゃんを迎えるには、入念な準備と覚悟が必要です。里親だからこそ必要な心構えは多くありますが、里親になれば猫ちゃんとのかけがえのない生活が手に入るだけでなく、殺処分や虐待など不幸な環境にいる猫を減らすことにもつながります。
里親になることは、猫ちゃんのいる生活を手にするだけでなく、猫を愛する人が飼い主としての社会的な責任を果たし、動物を愛護する意義も持っています。ここで紹介した7つの心構えを参考に、里親として猫ちゃんとともに素敵な時を刻んで行ってください。
というわけで、今回は「猫の里親になる前に知っておきたい7つの心構え」の話をしてみました。
参考になれば幸いです。
こちらの記事も合わせてご覧ください。
ご質問や励ましコメントをいただけると嬉しいです。
では、また。
この記事へのコメントはありません。